患者様へのお願い~当院の治療方針について~
当院は、以下の考えのもと、歯周病治療や定期検診を重要視しています。そのため、歯周病検査や口腔内写真、レントゲン撮影を行っております。
歯周病治療について
歯周病は、最終的に歯が抜けてしまう病気で、歯を失う一番の原因です。成人の約80%が罹患しています。また、70歳以上の方に聞いた人生で後悔していること第一位は、「歯の定期検診を受けていれば良かった」です。当院では、患者様にそのような残念な思いをしてほしくありません。
また、歯周病は心疾患や糖尿病、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎など様々な疾患を引き起こす原因の病気です。歯科のメンテナンスを受けている方が、生涯における総医療費は安いと言われています。患者様にはいつまでも健康でいてほしいという想いがあります。
定期検診について
日本における口腔がんの死亡率は46.1%であり、発見しにくい子宮頸がん死亡率24.7%より非常に高い値です。アメリカでは歯科検診受診率は80%であるため、口腔がん死亡率は日本の半分以下です。怪しい粘膜疾患を見つけた時には、安易に数か月後の経過観察にせず、口腔内写真を撮って記録して経過観察し、必要があれば専門の機関にご紹介します。
レントゲン撮影について
歯科治療時に撮影されるデンタルX線1枚の放射線量は0.01ミリSvであり、自然放射線1年分(2.4ミリSv)に比べてずいぶんと少ない値です。医科用CTの約1/700の線量です。飛行機に乗る時に、放射線量を気にしない方多いのと同様に気にしなくてもよい線量です。むしろ、レントゲンを撮らず誤った診断をすることの方が怖いと考えております。